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睡眠心理学

私は長いこと慢性的な疲労に悩まされてきました。ビタミンB1やその誘導体やビール酵母などドリンク剤やサプリメントを試したり、食後1時間ほどの散歩をしてみたりしましたがなかなか改善されませんでした。食後も脱力感が長く続き、おなかは膨満感があるしそれが過ぎると急に空腹感に襲われ、それで食事を短時間でたくさん食べてしまって胃がきつくなって脱力感という悪循環でした。胃カメラも何度かやりましたが異常はみつかりません。講演会ができるような建物の中の空調にも過敏で、夏でもウールのジャケットが必要でした。ある日、ビタミンB1が炭水化物からのエネルギー代謝に深く関わっていると知り、そこからいろいろと調べると、甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンが疲労回復には関わっていることを知ったのです。

食後の脱力感、目と目の周りのひからびる感じ、体が温まらない感じ、これは朝方まで残業をしていた頃の疲労と良く似ていることに思い当たり、そして甲状腺刺激ホルモンは下垂体から出されるそうなのです。下垂体はまた成長ホルモンも司っている組織で、成長ホルモンといえば睡眠です。私の部屋にはたくさんの物があってベッドはロフトでしかもエアコンの冷気のあたる場所になっています。夏でも冬用の掛け布団を使い、蹴っ飛ばしたりかぶったり、これは寝てはいるかもしれないが質がとても悪いのだと、気がついたのです。それで「もっときちんと寝よう」と思っていたところ本屋でたまたまこの本に出会いました。

睡眠心理学とありますが、食餌のタイミング、明るさの変化、脳波や体温、心拍数や皮膚の電気抵抗、尿の作られるリズムなど、生理的な基礎も十分に踏襲しており、睡眠は覚醒しているときもリズムを刻んでおり、覚醒は寝ているときもリズムを取っていること、つまり睡眠と覚醒は別けられるものではなく、睡眠は覚醒とともに既日リズム、一年のリズム、その人の発達と加齢の具合や暮らしのリズムとして捉えられることが書かれてあります。この本の記述に従い、私は生活のいろいろな点を少しずつ買えました。すると、何年も悩まされてきた疲労感が、徐々に気にならなくなってきました。間食することもほとんどなくなり、一日三回の食事でも耐えられるようになりました。以前は食べると胃がもたれるので少しずつしか食べることが出来ず間食が必要で、それも炭水化物だと低血糖な感じになり何を食べたらいいのかとても困っていたのです。巷では「朝起きても疲れが残っている、そんなあなたに〜!」のようなサプリその他が盛んに広告を打っていますが、やはり睡眠が何よりだと私は痛感しました。この本、お勧めです。