低血糖症(僕の場合)

体温についてその3

縦軸は体温、横軸は年月日です。2013年の6月15日から2014年1月21日までの期間において、18時から22時59分の間に体温を計測した全てのサンプルでプロットを打ってグラフにしたものです。5時間の幅がありますので同一の日に複数回計測した場合もあるため、一つの点が一つの日ではなく、またこの時間帯に測らなかった日があるわけなので、点と点の間が何日にもまたがることもあるという、つまり等間隔でない軸を持つてきとーなグラフです。

前回の記事で僕は19時から21時のデータを使うと書きました。しかしそのデータでGNUのPSPPという統計処理ソフトを使って検定をとったところ、有意差が出なかったため、サンプルの数を増やそうと18時から22時59分という時間帯を設定してその頃に測った観測値を使いました。相関分析と線形単回帰分析を行って、5%水準の有意な結果が得られました。統計解析に当たっては、上のグラフとは違い、起点の2013年6月15日を「1」として、一日経つごとにこれに1を加算していった値をhinitiと名付けて使っています。例えば6月15日から一週間後には「8」という値が与えられ、仮にこの日に18時から22時59分の間に複数回測ったとしてもそのサンプルのhinitiの値は「8」です。こうすると観測値と次の観測値が日をまたいでしまってもさしたる問題をはらまずに済むと考えたわけです。

2013-08-20のラインは、ここで5時間糖負荷試験を受けたという印です。この検査の前後での違いは、適切なビタミンB郡のサプリの摂取の有無です。この日より前では摂取は特になく、後では食事時に1カプセル飲んでいます。反応性低血糖症と分ってからいろいろ試行錯誤しているわけですが、ひとまずはこの「適切なビタミンB群のサプリメントを摂取する」というのが経時的な行動の変化のとても判りやすい違いとなるため印を入れたわけです。

相関分析と単回帰分析で有意差が出たため、t検定の出る幕はまあないわけですが、前者で有意差がでない場合はこのビタミンB郡摂取の前後で水準を分けてt検定をとることを目論んでいたわけです。幸いにして(?)そこまで粗くせずに済みました。PSPPの出力結果に少し手を加えたものを貼っておきます。戻るときにはブラウザのBackでよろしくお願いします。

ちょっと引っ張りすぎましたね。結果は、「日が経つことと体温が下がることの弱い相関が5%水準で有意」でした。噛み砕いて言うと、体温について、去年の6月に比べると日が経つにつれ少しずつ下がってきていると、言えるのです。ただ統計に詳しい方がご覧になればわかるように、日が経つことが体温のばらつきに与える影響の5%を説明できるというだけなので弱いっちゃ弱いです。

しかしながら今回統計ソフトを使って検定をとってみて、ある程度の有意を認めたわけなので、僕が自分の体調についてやっているいろいろな工夫が、全く意味がないということは少なくとも否定できることを知ることができたのです。

今回は体温とビタミンB群のサプリがあたかも関係があるかのように書きましたが、本当は別の何かがより強く効果を出していることも考えられるので、体温の計測も続けながら、ライフログを要所要所で記しつつ、統計解析の手段もいろいろ工夫してみようと思います。僕は血糖そのものを測る器具(針でつついて採血する)は所有していないので今回は体温を取り上げたわけですがより長期になれば体重などもいい指標になるかと思いますし、暮しの工夫と体調の関係の解析は続けようと思いました。今回の体温の話題についてはこれでひとまずお終いにします。