低血糖症(僕の場合)

食べ物について僕の場合

低血糖症の症状が顕著になってくると食べても苦しくならない食材を探すのに苦労するようになります。苦しくなるといっても嘔吐や下痢はしないのでガルシア効果で自動的に学習が進むわけではなく、結果であるお料理やその味の好みではなく食材の成分による違いなわけなので、つらくなるものを避ける努力はアレルギーのそれに似て試行錯誤とその記録を蓄積する努力が必要です。その一方で、ある程度の量までならとか、調理法によっては、など、条件付きで食べられるものである場合もあるので、まあここは本人の捉え方によりますが、何をどう調理してどのくらいいつ食べるかの習慣を作るのは僕の場合一年以上かかりました。他人にもなかなか理解されないのでアレルギーよりもひょっとしたら厳しいです。

スーパーに行ってもお菓子は全滅です。GI値のとても高い小麦粉やジャガイモ由来のでんぷんと砂糖で作られているからです。レトルトのカレーもルウのとろみは小麦粉やでんぷんや増粘多糖類なので全滅です。それでなくてもルウだけとか食事になりませんから。少し大きな量販店にはパン屋さんがブースを出していて焼きたてのいい香りを漂わせていたりしてほしくなるのですが、基本的には全滅です。よっぽど調子のいいときはミニクロワッサンが意外と大丈夫だったりします。生鮮野菜は根菜類がだめです。ブロッコリーやセロリはGI値が低い食材としてよく紹介されますが、たくさんを煮込んでスープのようなシチューのような出来上がりの状態にしたものを冷蔵庫にしまってそれを温めなおして食べると意外とだめで症状がでてもうほんとにふさぎ込んでしまいます。肉が大丈夫なのは早い段階で気がつきますが、ハムやソーセージがだめなのに気づくのは少しかかりました。ああいう加工食品には砂糖やでんぷん由来の調味料がたくさん入っているのです。自分で調理するしかない精肉を買うほかないのです。目的を定めずぶらりとスーパーによっても、食べたいものは食べられるものではなく、食べられるものは食べたいものではなく、何十分も店内をうろついたあげく何も買わずに店を出ることも珍しくありません。

スーパーにいって買い物が楽しくないというのはまだいいです。ほんとにつらいのは、このように色々食べ物にうるさい話を友達に開示すると、食事やお茶に誘ってもらえなくなるということです。ほんとにQOLが下がります。ちょと湿っぽい話になってしまいました。今回はこのぐらいにして、次は食べられる食材の話を書くことにしましょう。