低血糖症(僕の場合)

食習慣についてその3

今回は水の話です。僕は口から摂る水は普段水道からのものを電気ケトルで沸かして使っています。体の調子が比較的良いときはそれで何ら問題ありません。日本も水道水を飲むことができる国です。

ある晩お酒が少し過ぎて、翌朝二日酔いの下痢が起きてしまいました。それでなくても食餌には気をつけないといけない体なのに、お腹の調子の悪いのは自業自得とはいえなんとかしなければなりません。といってもお腹が落ち着くまで食べないというのが、特に二日酔いの下痢のときには僕がよくやる手です。その日も、何も食べずにお腹が落ち着くのを待っていました。その日は結構寒い日でした。

僕は温暖な地域に住んでいるし貧乏なので冬の備えをする気はなく、暖をとる方法はジャケットを着込んでお湯を飲むことでしたのでそうしていました。水道水を沸かしてそのお湯を飲みつつ、お腹の落ち着くのを待っていたわけです。ところが、一向に落ち着かないどころか、むしろ徐々にひどくなっていったのです。

口にしているのはお湯だけです。お湯を疑わざるを得ません。湯のみを明かりにすかして見ると、水面に油のようなものが浮いているのです。ちょうどこの住まいに引っ越してきたばかりの頃のそれのように。思い当たることがありました。僕の住んでいる一つ上の階が、引っ越しかと思うような珍しく大きな音がしていたことを思い出しました。

アパートは、常時すべての部屋に人が住んでいて、建物内の水が滞りなく巡っているとは限らない。空いている部屋の水道管の水は淀むだろうし、新たに使い始めた部屋があっても建物全体としては水道管やその弁の具合によって淀んでいた水が僕の部屋の蛇口までくることはあるだろう。人が新しく入居するときはいろいろ整える工事をするからその工事のための工業用の油や継ぎ目の密閉のための接着剤の溶媒などが混じるだろう。と、考えたわけです。そこでものは試しと水を買うことにしました。

近頃は量販店の入り口に水の自動販売機がありますよね。5リットルで100円といった感じの、逆浸透膜云々というあれです。この水を沸かして暖をとるようにすると、やはりお腹は落ち着いてきました。お腹が落ち着くと気持ちもずいぶん落ち着きます。なによりまともな食餌が安心してできます。僕の場合は反応性低血糖症ですからタンパクと脂で活力にしているのでそれらが気兼ねなく食べられるというのはありがたいことです。

こうして体力が戻ってきたなと、二週間ぐらい経ってから感じられたので、水道水のお湯を飲んでみることにしました。結果、大丈夫でした。沸かした水道水のお湯でお腹を壊すことはありません。引っ越しの事実は確認していないし、無自覚な生活習慣の変化があったかもしれないし、つまり確証はないのですが、アパートなど集合住宅にお住まいの方には参考になるのではと思い、記事にしました。体力が落ちているときは、また集合住宅にお住まいで年越しの時期や年度の変わり目など引っ越しシーズンに重なっている場合など、ご自分の部屋の水道の水質が悪化するかもしれないので、気をつけられてください。