思索

拡張の技法・その4

仕舞うときに迷うファイルをどうするか。まず「誰が」そのファイルを作ったのかを考えてみます。多くの場合は自分なので「僕が」のフォルダになるでしょう。とりあえずそのフォルダの中に仕舞ってみます。「僕が」のフォルダの中には既にいろいろなフォルダやファイルがあるので、それらと比べてみて、相応しいフォルダがある場合はそのフォルダへ仕舞い直します(階層が一つ深くなる)。相応しいフォルダがない場合は既にあるファイルを眺めてみます。今回加えたファイルも含めて5つぐらいになったらフォルダを一つほど作れるかもしれません。二つか三つぐらいの、「これらは仲間だ」と思えるようなファイルを一つのフォルダにまとめ、そのフォルダにどんな仲間なのかの名前を付けます。これが「僕が」のフォルダの構成要素に加わる事になります。

そしてそれら構成要素(フォルダとファイル)は、お互いできるだけ似ていない方がいいのです。カッコつけた言い方をすると、定量的な違いのファイル同士はフォルダにまとめ、フォルダ間は定性的な違いになるようにするという事です。そしてファイルとフォルダを格納しているフォルダの名前は、含んでいる構成要素らが成り立たせている事柄のをその名前に、上位概念をその名前にするわけです。これが僕のファイルの整頓の拡張の技法です。

上のスクリーンショットは前回ものと同じです。これを僕の拡張の技法によって整頓した様子が下のスクリーンショットです。

「001myジャーナル」、「iPhoneで撮ってみた」、「スキャンした」、「着信音」、「録音した」の五つのフォルダを、「作ったデータ」というフォルダにまとめました。こうすると「僕が」「作ったデータ」という分かりやすいフォルダの構成(ディレクトリのパス)になるのです。このように「誰が、どうした、何」という5W1Hに似た基準と、「フォルダ間は定性的な違い、上位フォルダは上位概念」という基準の、二つの基準で、ファイルを仕舞うときに努めて計って仕舞えば、参照したいときに探すのが容易です。この二つの基準は割と強い規則を生じさせますが、それでいて拡張の規則も兼ね備えているのです。

拡張の技法についての記事はこれでひとまず一段落することにします。考え方としてはほかにもいろいろな事柄に応用できるので、具体的に例をまとめることができたときにまた再開することにします。