思索

拡張の技法・その3

今回は、拡張する規則の方に注意を払う方がいいという話の一つの例として、僕がどんな風にMacの中のファイルを整理整頓しているのかを少し紹介しようと思います。ファイルを整頓する場合に、どんなフォルダを増やすか、また逆にどんな増やし方はよくないのか僕の考えた規則を紹介します。

PCを使っていると何かとファイルが出来てきます。OSの仕組みで画像は画像で一カ所にまとめたり、PDFだけを一カ所にまとめたり、そのファイルを作ったアプリケーションごとに自動的にまとめてくれたりもしますが、ある出来事についてMacでいろいろ作業したときにできるファイルはいろいろなアプリケーションで作ることは珍しくないですし、その種類もテキストデータ、csvなど数値データ、ウェブで調べものをしたらそのURL、スクリーンショットなどいろいろです。これらがファイルの種類で別々のフォルダに仕舞われたらすぐに目的のものがどこにあるのか分からなくなります。そこで、こう考えました「思い出すときどんなことを思い浮かべれば思い出しやすいか」と。

5W1Hって、皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。そう、ニュース記事に必要な要素ですね。自分自身がなした事柄も、この要素を含むことがほとんどです。そこで、自分がMacで作業したこともこれにそって思い出し、それにそってフォルダを作れば、思い出すときの文言をそのままフォルダをたどっていけばいいことになります。ただこのとき、日本語の語順だとあまりうまくいきません。日本語は語順が決まっていないからです。英語の語順で考えます。主語、動詞、目的語ぐらいの大雑把な感じでいいです。始めは。というより、分類はできればしない方がいいのです。一覧できなくなるので。むしろ分類するときに「分けるべきか」と悩んだ方がいいです。

下のスクリーンショットが僕のMacのFinderでみたフォルダやファイルの一部です。まず主語にあたる部分に「事業所が」とか、「僕が」などとあり、この「僕が」のフォルダの中に今度は動詞にあたる部分、「ネットから得た」や「ネットにあげた」などが続き、これらのフォルダの中は目的語に相当するような具体的なファイルが仕舞ってあるわけです。

何かファイルができたら、散らからないうちになるべく早くそれを仕舞います。僕の場合上のような規則を作ってそれにそって管理していると、仕舞おうとするときに、どこに仕舞えばいいのか、ほとんど迷わなくて済むようになりました。そして仕舞うのに迷わないファイルは後から探すときも迷うことはありません。仕舞うときに迷う場合が分類の機会です。フォルダを新たに作る(拡張する)わけですが、そこが思案のしどころです。拡張の技法の出番です。つづく。