低血糖症(僕の場合)

食習慣についてその1

糖質制限の食事を作ることは前にも触れた通り難しいのですが、その食事を続けることはさらに難しいです。低血糖症がなければご飯におかずをプラスするだけですからいろいろバリエーション広く調達できて飽きがくるのを防いで自動的な食生活が続けられますが、糖質制限の食事はほとんど選択肢がないので食事が単調になるか、はたまた糖質制限を謳う飲食店に通って散財するなど厳しいものが待ち受けています。そこでここからは糖質制限の食習慣をどのようにつけていくかを吟味することにします。

肉中心の食事を始めてしばらくすると便秘になりました。かつての僕はむしろお腹をこわしやすいタイプだったので便秘がちなのはむしろ歓迎でした。しかし糖質制限で必要な肉は加工された肉ではありません。加工されたソーセージなどは調味のための糖質がたくさん入っています。こうして量販店で冷蔵された肉で食事を続けるうち(冷凍の肉は解凍が難しくて習慣づかない)、これでは金銭的に続かないと、気づきました。

そこでたまご中心にシフトすることにしました。肉よりは栄養が少ないだろうと思い、それを補うつもりでバターを多めにプレーンオムレツを日に三度も四度も食べました。そうしているうちに下痢が続くようになってしまったのです。

油が多すぎるのだと思いました。消化器系が油に疲れたのだと。糖質もだめ、油もだめ、いったい何からエネルギーを摂り込めばよいのでしょう。後はタンパク質しかありません。思いついたのがプロテインです。よくアスリートが使う粉末のプロテインにはほとんど油が入ってないはず。それを豆乳に混ぜて摂れば油も糖質もよけて通れると考えました。

初めて豆乳とプロテインだけの食事をした日の気分は忘れられません。食事直後の胃の不快と、急転して食事前の低血糖症、その繰り返しという、胃腸のことが気にならない瞬間がちっともないという苦しい状況が起きなかったのです。食事と食事の間、胃腸のことが気にならなくなったのです。こんな嬉しいことはない。見つけた!と思ったものです。しかし、プロテインを主食にするにはやはり高くつきます。冷蔵のお肉との違いは保存が利くことと調理の手間がないというだけです。ステーキのように食べて楽しいものではありませんし、残念にもプロテインを続けるとやはりお腹の調子が壊れます。まだ、工夫が必要なのです。つづきます。