Mac mini Lion Server

開発環境その2

理解するための仮の環境を作ろうとしています。本番の運用と実行環境を同じにしておけば、構築するときの試行錯誤の成果が概ねそのまま実装に持っていけます。そんなわけで仮の環境(テスト環境)は開発環境をかねていると便利です。

動的なウェブサイトを作るときにはphpやperlやJavaScriptなどいろいろな言語、いろいろな実行環境を協調させていくことになります。統合された開発環境がないと、ファイルの管理やらそれらの新旧の管理やら検索などがとても大変です。そこAptanaStudio3という開発環境をインストールして整えていきます。

AptanaStudio3はMac版もちゃんとあり、またこれをダウンロードしてインストールし、日本語化するまでの解説はネット上にたくさんあるので、はまりそうな点を上げるだけにします。

  1. AptanaStudio3をダウンロードし、インストールしても、まだ起動はさせない。
  2. 日本語化のためのデータをダウンロードし、プラグインなどを追加するが、フォルダの中身を追加する作業であり、親フォルダを上書きしないよう解説を良く読む。
  3. AptanaStudio3のアプリのパッケージの中にあるファイルにコードを追加する。タイプミスに気をつける。
  4. AptanaStudio3を起動する。このときJavaランタイムをインストールする。

この統合開発環境で最初につまづきそうな概念は「ワークスペース」と「プロジェクト」でしょう。先ずこの二つの要領を書いてみます。これが理解できてないと、削除したと思っていたファイル群がなぜか復活していたり、当てずっぽうで「このディレクトリにhtmlファイルを集めておこう」などとやってもどう操作していいのか分からなくなります。

ワークスペース

起動するや否や「ワークスペースをここに決めていいですか?」のような質問のダイアログが出ます。このディレクトリはあとで変更できるのでとりあえず提案されているディレクトリをよしとして「OK」するとようやく作業のためのウインドウが開きます。AptanaStudio3のいう「ワークスペース」とは、AptanaStudio3の環境設定(エディタのショートカットキーのカスタマイズなど)やバックグランドでの作業で必要になるディレクトリ情報のセットを保存するディレクトリのことです。AptanaStudio3はこのワークスペースを複数持つことができ、切り替えながら作業することができるそうです。

AptanaStudio3はGitなどのコンカレントバージョンシステムと共働できるそうです。また別途コンカレントバージョンシステムがない場合でもAptanaStudio3内部でコンカレントバージョンシステムを働かせていて、これに必要な記憶領域もこのワークスペースに仕舞うようです。そんなわけで「プロジェクト」もここに収められます。

プロジェクト

AptanaStudio3のいう「プロジェクト」とは、XCodeなど他の統合開発環境でも使われているそれと大体同じで、一つの作品とそれを完成させるための素材など一連のファイル群を指します。ワークスペースディレクトリの下に置きます。

このように、ワークスペースを決め、プロジェクトを新規で作ってその下に置いて、これでようやくコードを書くことができるようになります。

そのほかかゆいところ

AptanaStudio3のエディタは、デフォルトでは行の折り返しをしないようです。プログラミングの場面では改行に意味が持たされていて、その意味はスクリプトの言語によってそれぞれ違うので、エディタの表示の際に勝手に改行はしないのが作法なのです。しかしウェブのページを書いている場合は長い文章が折り返しもされずに横にスクロールしなければならないとなると結構辛いので、折り返すよう環境設定します。

メニューバーの「AptanaStudio3」の「環境設定」を開き、左の項目の「Aptana Studio」のプルダウンメニューを開き、「エディター」をクリックして、右の領域の下に、「ワード・ラップを使用可能にする(エディターの再起動が必要)」というチェックボックスにチェックを入れ、それまで開いていたエディターのタブを全て閉じてから、次にファイルを編集するときには行が折り返されています。