Mac mini Lion Server

プロバイダとルータ

外向けにサーバを組むにあたって、どうしても無理という回線の種類や接続方式があります。それら注意点について書いてみます。

まず常時接続でなければなりません。人が使いたいときにいつでも繋ぐ事ができるよと、そういうものは常時接続ではないのです。ネット越しのクライアントから見て常時接続でないとダメなのです。僕の経験したものだと「MacからはPPPoEでのみつながります」という回線とプロバイダの組み合わせがあってそれはどう頑張っても外向けには組めません。このタイプは、LAN側からPPPoEの接続を開始する手順を自動化して通常のTCP/IPなどの通信を始める事はできますが、WAN側からの一般的なリクエストはPPPoEの都合は全く考慮されていない、つまり外からはつながらないのです。

さらにプロバイダから借りるルータの設定を僕らお客の側が変えられる、変える事をいくらか許しているプロバイダでなければなりません。最近はどうなのか調べていないので判りませんが、以前はプロバイダから借りているルータの設定画面はプロバイダの管理者しか見る事ができないようにしてあったり、お客の側から設定画面にアクセスできても毎晩プロバイダ側からリセットの信号が送られてくる、といったものもありました。こういったプロバイダやルータの組み合わせの場合は無理です。

ではどのようなプロバイダを選べばいいのでしょう。いろんなプロバイダがありますが、契約したらどんなルータを使う事になるのか、モデルを具体的に提示しているプロバイダをまずピックアップします。これからはMacでサーバをたてる話を進めますので、接続方式がPPPoEでない事を確かめて、そしてそのルータの使い方について具体的な説明があるかどうか、毎日リセットをかけるような記述がないかを確かめます。最近はゲーム機のゲームもネットゲームを許さないと商売が成り立たないのか、ルータに(ゲーム用の)穴をあける説明も載せてある場合もあります。そういうプロバイダや回線業者を選びましょう。

最後に注意したいのは、売られているルータを使うのはダメであるということです。量販店などで売られているルータはプロバイダから借りるルータの下に繋いで使うためのもので、プロバイダから借りるルータの代わりに置き換えて使うものではありません。そういう使い方を許しているプロバイダは多分ないと思います。

別の記事にも書きましたが自宅サーバはうまくいけばとても融通の利く、広告など邪魔の入らない、長い目で見るととても経済的なツールになります。検索しても判るように先達も多いので、楽しみながら構築を進めていきましょう。