Mac mini Lion Server

サーバ構築へのあらすじ(2)

もう少し用語が続きます。今回はファイルの取り扱いに関するものです。

コマンドライン
 ウインドウが表示されマウスで操作する体系をGUIといいますが、これに対してキーボードでコマンドをタイプして操作する体系です。CUIともいいます。
(カレント)ディレクトリ
 GUIのフォルダに当たるものをコマンドラインではディレクトリと呼びます。マウスなどを使うことができないので、一時には一つのディレクトリに対してのみ操作を加えます。この、直接取り回しを加えているディレクトリをカレントディレクトリといいます。コマンドラインにあるときは、必ずどこか一つの場所をカレントディレクトリとして注目しており、タイプするコマンドは基本的にはこのディレクトリにのみ機能します。
パーミッション
 UNIX系統の実装が割と堅牢なのはこれがしっかりしているところに源があります。ディレクトリにはディレクトリとファイルを収納することができ、この全てのディレクトリとファイルについてパーミッションを設定することができます。「どんな主体に、どんな扱いを許すか(パーミッション)」という具合に設定します。
オーナー
 そのファイルを作ったときのユーザーが基本的にはオーナーです。
グループ
 ユーザーはグループの属性を持っていて、一つのユーザーは複数のグループに属することができます。ディレクトリとファイルに、グループとしてパーミッションを設定できます。
アザー
 ユーザーについても、グループについても、何ら特定しない主体をさすときにアザーと呼びます。不特定多数のことです。

そのファイル(またはディレクトリ)について、オーナー、グループ、アザーそれぞれに対し、読み込みr、書き込みw、実行xをどうする、というように設定され、リストすると以下のように表示されます。

drwxr-xr-x+ 3 cahng staff 102 9 7 13:00 Sites

この「(d)rwxr-xr-x」という部分がパーミッションを表しています。Sitesというディレクトリに対し、(これはディレクトリで)オーナー(cahng)には読み込みも書き込みも実行権も与えられていて(rwx)、グループ(staff)には読み込みと実行権が(r-x)、アザーには読み込みと実行権が(r-x)与えられていることがわかります。つづく