Mac mini Lion Server

サーバ構築へのあらすじ(3)

今回は、Macがどのように働くのかのあらすじを書いてみます。

GUIの場合なら、「選択」と「実行」といえるかもしれません。人がマウスなどでアイコンなどを選択し、ダブルクリックして実行させます。サーバを構築するためには、なかなかGUIだけでは作業が捗らなかったり混乱したりするので適宜「ターミナル.app」などコマンドライン(CUI)を使いますが、この場合のあらすじは「関数を命令としてタイプし、実行させる」という感じになります。命令としての関数はファイルとしていろいろなものがそれぞれの都合のいいディレクトリに収められています。プログラミングができるなら自分で関数を書いて(プログラムを書いて)、ファイルとして保存し、もともと準備されている関数と同じように扱わせることができます。

命令(コマンド)は英語の命令文にそっくりで、V+O、V+O+Cの語順でパラメータを与えて実行させます。例えば次のコードはhogeのオーナーをcahngに変更させるものです。

$ chown cahng hoge

「オーナーを変更(chown)」、「cahngに」、「hogeの」という意味になり、hogeというファイルのオーナーがcahngに変更されます。左端の「$」はプロンプトと呼び、命令をタイプできる場所に表示されるもので、人がタイプするものではありません。この記号はいろんな解説本に頻繁に出てきます。これを見れば、「ああ、ターミナル(.app)に命令をこうしてタイプするのだな」と判る仕組みです。

さてここで気をつけなければならないことがあります。パーミッションです。UNIXやLinux、BSDなどは何をするにもパーミッションと照らし合わせてそれからの話です。Macを買ってきたりOSをクリーンインストールしたりするとユーザを作らされますよね。で、以降は電源入れるとそのユーザでログインする。そうするとこの「$」 は、「ユーザーが」という意味になります。僕がcahngというユーザでMacにログインしていれば「cahngが」となります。そしてコマンドchownはその実行権をcahngに許しているか、cahngはhogeに対して書き込み権限を持っているか、これらが満たされてようやく上の命令は正常に実行されます。サーバ構築に限らず、コマンドラインからでないとできないようなことは全て、パーミッションを気にする必要があります。前回の記事をおさらいするといいかもしれません。つづく。